みみ回想 | みみと一緒の旅行記
- new
-
- archive
-
- category
-
- profile
-
まるで、曲がりがねのように90°位に曲がっている道をこなした。
曲がりがねという道具は、大工さんなどが直角を見るための道具であるが。
そのくらい、このカーブが90°近いのである。
この90°カーブを曲がりきると、幾分狭くなり、坂道になる。
大型のトラックなどが反対方向から来るならば、
僕の乗っているような小さき軽自動車などに乗って
いる物にとっとは、驚異だろうし
肝を冷やしかねないだろう。
幸い、車などは何も来なく、これは日頃の行いが良いかもと思い、.
ほっとした。
この狭き道を過ぎ去ると、例の"水汲み場"が、右手に見えるのである。
雄物川は、左側へ大きな肢体を広げて悠々とこちらを見ているのである。
「いないねぇー。」
僕が、隣に座っている父へ言った。
「今は、近隣のスーパーにも無料の電子イオン水なんかあるからな。」
「こんな遠いところまで、来なくなったかもな。」
「そりゃーそうかも。」
なる程、こんな遠くまで、ただ、水汲みのため来る人は、結構な物好きなりである。
確かに、自然水だから美味しいだろう。
僕達の身体の大部分は、水だから大切な物なのだろう。
喉の渇いた時、本当に欲しい物はジュースなどではなく冷たい、水であって僕は好む。
良く自販機などで、ジュースを買い求め呑むが、甘い。
甘い物は、また喉が渇く感じがしてならない。
冷たい、水美味しく思えてきた。
ランキングへ参加しています。皆様のポチひとつで、創作意欲がまします。(*^。^*)
御願い致します。(・_・)(._.)

☆僕は詩も書いています。よろしかったらこちらの方もご覧下さい。
気分いろいろときめいて
いつも心に太陽を
米という物は、僕にとっても、みんなにとっても、
大事な物のひとつだろう。
パン食、うどん、スパゲティー、等もあるが、日本人である以上、
何が無くても、白いお米と僕は思う。
米さえあれば、何とかなる。
そう言う事は、隣に座っている父や母から事ある程に、言われてきた。
父や母は、戦前の人間である。
辛く厳しい、あの戦争をくぐり抜けてきた。
その言葉にも、深く重みが僕にのしかかる。
父や母は、良くこう言う。
米に、塩と味噌などを付ければ食べられる。
額に汗し、一心不乱に僕らの口にする物を作ってくれる
お百姓さんには、頭が下がる。
今は、機械化は、されているが、汗する事は違いはないだろう。
自然が、相手の彼らは雨の日もあろうし、日照りの日もある。
その中で、一生懸命に仕事している事を忘れてはいけないと思う。
秋田の農業試験場から、次代を担う農産物が、世に出てもらいた
いと思い、この地を垣間見た。
農業試験場を過ぎると、道は下り坂になる。
可成りの下り坂である。
下りの底へ行くと、また上がり坂になる。
それが、この地から手に取るように見える。
前にも、後ろにも、車はいない。
さっき、父が言っていたように貸し切りの状態である。
進行方向左右の景色は、緑か゛多重に折り重なって、とても手持ちの絵の具では表しきれない程である。
;
ランキングへ参加しています。皆様のポチひとつで、創作意欲がまします。(*^。^*)
御願い致します。(・_・)(._.)


この他にも、詩を書いてます。
良かったらご覧ください。
気分いろいろときめいて
いつも心に太陽を
その建物は、次第に大きくなり僕と父の目前に迫った。
可成り大きな建物である。
それと、大規模な敷地面積。
それもそのはず、この敷地を利用し農業試験を行っているのだから。
多種多様の農産物の試験を行っているのだろうと察する。
僕などは、ただ米ばかりしか頭の中に写り込まない。
果樹、畑作物、水稲など様々な物が、この場所に於いて試験されているのにちがいあるまい。
僕の好きなお米、"あきたこまちは"、秋田県を代表する水稲米である。
独特の餅米のような粘りが、たまらなく良い。
秋田を代表する郷土料理"きりたんぽ"もこのあきたこまちで作られる。
農業も機械化が、大部分を占めているのが今の現状である。
僕らが、何の気無しに口にしている米は、コンビニやスーパーで作られているのではない。
いくら、機械化されているとはいえ額に汗して、作られている大事な物である。
「今の学校じゃ、米の作り方も教えてないな。」
隣の父が言った。
「米は、学校の教育とは無関係となってしまったな。」
「昔は、何を於いても、米の有り難みを教えられた物だ。」
そう言って、僕の方を見た。
本当に、そうかも知れない。
戦前生まれの父は、戦争という悲惨な時代を生き抜いてきた。
僕などは、父や母から子の時代の事は、良くことある事に聞いてはいるが、身をもって経験した事など皆無だ。
物が、何処へ行っても買い求められる、飽食のこの時代は良いようで悪いのかも知れない。
十六羅漢への旅 最初のページヘgo
;
ランキングへ参加しています。皆様のポチひとつで、創作意欲がまします。(*^。^*)
御願い致します。(・_・)(._.)


この他にも、詩を書いてます。
良かったらご覧ください。
気分いろいろときめいて
いつも心に太陽を
この広々とした、道路を我が物のように、貸し切りのように、走り抜けている。
僕の車の前後には、車はいない。
市街地などを、気を始終使い運転しているのとは、大違いある。
ハンドルが、何とはなしに軽く感じられる。
車が、水得た魚のように、出来て間もないアスファルトの上を走る。
心なしか、アクセルに力が入り、車も僕の気持ちに同期したようだ。
さっき父が言った、貸し切りとはこの事かと思った。
まさに、貸し切りのミニ高速のようである。
早春の山並みは、新しき緑が生まれてきて、僕と父の眼へと素晴らしい物を見せてくれる。
隣に座っている父には悪いが、窓を少し、開けてみた。
寒いというかもしれないが、開けてみた。
風が、生きよい良く車内へとなだれ込んできた。
決して、嫌な感じではない。
「森の香り」が、鼻を通り抜け脳の内部へと通過していくのが、そんなにかからないようだ
「生きている空気」そんな感じが、僕には感じられた。
センターラインが、飛ぶように走っては、後方へ流れていく。
この新しくできた、"山並みハイウェー"も、終点に近づいた。
以前の道が、合流しているのが目の前に映ったからだ。
「大分、時間が短縮できたな。」
隣の父が、ぽつりと言った。
「ああ、そうだね。」
十六羅漢への旅 最初のページヘgo
;
ランキングへ参加しています。皆様のポチひとつで、創作意欲がまします。(*^。^*)
御願い致します。(・_・)(._.)


この他にも、詩を書いてます。
良かったらご覧ください。
気分いろいろときめいて
いつも心に太陽を
車は、左へと曲がった。
この道は、以前にはなかった道である。
山間を削り、作られた事は僕でも解る。
いくら機械で工事をしようとも難儀した事に他ならないはずである。
しかし、人の力は凄いと思う。
左右の方面(のりめん)は、切り立ち奥には杉林が点在する。
道路左側には、軽トラックが、止まっていた。
人の姿はいない。
多分、気の早い山菜採りの人だろう。
この辺でも、何か山菜が採れるのだろうか?。
そう言う、僕達も気の早い事には違いはない。
まだ春も、兆しだけなのだから。
ついこの前まで、寒き日々の中で生きてきたから。
果たして、良い山菜が採れるか否かは、行ってみるしか解らない。
「取れなくても良い、こんな良い空気を吸えるなんて、
凄く良い事なんだよ。」とふっと思い隣の父の顔を垣間見た。
車は、走っていない。
「まるで、貸し切りみたいだな。」
父が、間髪を入れず言い出した。
なる程、その通りである。
しかも、良い道路である。
山間に、何というか高速みたいな感じである。
何となく、得したような良い気分である。
ぐっと、視界が開けた。

そこには、広々とした道路が滑走路のように待ち受けていた。
;
ランキングへ参加しています。皆様のポチひとつで、創作意欲がまします。(*^。^*)
御願い致します。(・_・)(._.)


この他にも、詩を書いてます。
良かったらご覧ください。
気分いろいろときめいて
いつも心に太陽を
車は、右へと何の支障もなく回った。
何の支障などあるはずもないが、それ程にスムーズにと言う心持ちである。
実に良く、小気味よく曲がった。
隣の父も、何の動きもなかった。
右へ回ると、左手には工場らしき佇まいの生け垣が見えてくる。
小綺麗に、手入れされ何とも良い感じである。
こんなに綺麗にしているところを見ると、ISO規格になっているのかと思った。
近頃、良く近隣の工場の看板等に、ISOうんぬんと明記されている。
この工場もそのたぐいではないのかと、思った。
この工場は、電子部品の会社である事は以前より知ってはいたが、これと言って注視した事はない。
僕が、電子部品などに興味がないと言うわけでもないが、結局の所仕事の関連性がないという感じなのだろう。
僕も、下手の横好きなのだろうか、パソコンぐらいは自作する。
自分だけのパソコンにしたいから、そう言う心持ちがあるからである。
秋田にも、世界に名だたる企業はある。
にかほ市のTDKなどは、その一役を担う物だろう。
小綺麗に、整理された生け垣を通り過ぎると、また道は、Tの字になる。
真っ直ぐ行くと、由利本荘市へ至る道である。
左へ曲がると、僕達の行くべき所へ続いている。
当然、左へと進路を取る。
;
ランキングへ参加しています。皆様のポチひとつで、創作意欲がまします。(*^。^*)
御願い致します。(・_・)(._.)


この他にも、詩を書いてます。
良かったらご覧ください。
気分いろいろときめいて
いつも心に太陽を